本ブログでは、一年間に渡って、HIVやエイズ（AIDS）について、情報をまとめてきて、ある程度、整理し尽くした感はある*のですが。。。
＊多くのHIVブログが途中で更新しなくなる理由の一つなのかも？
一年間、関連情報を整理し、HIVの治療もある程度まで進んだ自分なりに、今一度、HIVやエイズについて再考してみたいと思います。
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ネットでHIVブログをはじめとする関連情報を眺めてみると。。。
「HIVなんて、昔のように死の病ではなくなって、慢性疾患のようなものだ」
という内容のモノが多いように感じます。
本当にそうなんでしょうか？
そもそも、HIVやAIDS（エイズ）って。。。何なんでしょう？
まずはお決まりの情報では。。。
「免疫」が不全（活動や機能が完全でないこと）という意味なのですが。。。
そもそも「免疫」という日本語が、分かったような分からないような気がします。
国語辞書によると。。。
免疫：病原体や毒素、外来の異物、自己の体内に生じた不要成分を非自己と識別して排除しようとする生体防御機構の一。本来は、ある特定の病原体に一度感染して回復できると抵抗性をもつようになり、同じ病気にかからなくなることをいう。先天的に備わる自然免疫と、後天的に得られる獲得免疫がある。機構としては細胞性免疫と液性免疫の二つが働く。
引用元：goo辞書
ん～さらに分かったような分からないような。。。（苦笑）
免疫力が衰えるという現象は、何もHIVに限られるわけではありません。
身近なところでは、「加齢（年を取ること）」によっても免疫力が衰えてきます。
それが年を取ると、いろんな病気に罹りやすくなる理由の一つとも言えます。
そういう意味で言えば、HIVに感染するということは、「体の中が老化してしまった状態になる」とも言い替えられそうです。
見た目には、そんなに変わらないけど、体の中がお年寄りのように弱くなってしまうのです。
HIVに感染すると、いろんな病気に罹りやすくなります。
エイズとして指定されている病気というのは、ある意味では「弱い病気」なので、普通の健康な人は発症しません。
HIV感染者の場合、体の中の病気に対する抵抗力（免疫）が衰えてしまっている状態なので、そういった「弱い病気（エイズ）」を発症してしまい、抵抗力を現す数値（CD4）が低い人ほど、重症化して命にかかわる状態に陥りやすくなってしまいます。
ここまでは、教科書的なまとめですが、もう一つ重要なのは、HIV感染によって罹りやすくなる病気というのは、何もエイズに限定されないと言うことです。
普通の人でも罹ってしまう「強い病気」にも罹りやすく、さらに進行速度が早く治りにくいため重症化しやすいということになります。例えば、ガンなど。。。普通の人が恐れているエイズ以外の病気が含まれます。
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なんとなく、「HIVに感染すると、エイズという恐ろしい病気になる」という一面だけを見てしまいがちですが。。。
正確には、「HIVに感染すると、エイズという恐ろしい病気になったり、ガンなどの病気にも罹りやすくなる」と言えるのです。
ある意味では、エイズよりもHIV感染の方が恐ろしいとも言えます。
「HIVに感染すること」というのは、「老化病」とも言い換えられ、もっと分かりやすく言えば「発がん性物質を体内に入れた状態になること」でもあると言えると思います。
HIV感染者として危惧しているのは、「HIVが慢性疾患のようなものなんだったら、HIVなんて感染しても平気だ」という誤ったメッセージだけが伝わって。。。
リスキーなセックス（コンドームを付けない性行為）に寛容になってしまい、感染拡大につながっているんじゃないかということです。
「HIV感染は、以前ほど死の病のイメージではなくなってきているけど、かといって感染しても平気というわけでは決してない」
HIV感染者じゃないと実感がわかないかもしれないけど、これがHIV感染の現状です。
たまたまこの記事にたどりついた「HIVに感染していない人」に対しては、リスキーなセックスを慎んで、セイファーセックスを心がけてほしいと思います。
また、HIV感染は、時間がたつほど深刻度が増していく病気なので、早期治療のためにも「年に１回のHIV検査」をあなたの中で義務付けて実行してください！
HIV感染者を１人でも増やしたくない。。。HIV感染者からの切実な願いです。
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