中性脂肪の数値が高いと指摘されても、すぐに何か支障が出ることは少なく。。。
病院に行くのも面倒なので、そのままにしてしまいがちですw
また、例えば、血圧を計測しても、日によって、時間によって、場所によって数値が異なり、連続して2回計測しても同じ数値になるとは限らないように。。。
中性脂肪も、その時のコンディションによって数値が変わることもあるようです。
ついつい、自分にとって有利な方に(その時はたまたま体調が良くなかっただけとか…)考えがちですが。。。
日々計測することが難しい中性脂肪については、健康診断などで指摘されたら、まずは素直に中性脂肪の数値を下げるための方策(生活習慣を変えたり、薬を飲んだり…)に取り組んでもらいたいと思います。
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それでは、中性脂肪の数値が高いまま、放置していると、どうなってしまうんでしょうか?
中性脂肪の数値が高いままだと、悪玉コレステロール(血管内に付着する)が増えて、善玉コレステロール(悪玉コレステロールを取り去ってくれる)を減らすことになってしまい。。。
結果として、血管が詰まりやすい「動脈硬化」を引き起こしてしまいます。
動脈硬化によって、引き起こされる病気としては。。。
:心臓の筋肉に酸素が行きとどかず、胸痛や胸部圧迫感などの症状が見られます。
:血管内のプラーク脂肪などの、固まりが破れて血栓が出来てしまいます。
:血栓などが脳の血管に詰まり、血液の循環が妨げられ、神経麻痺などの症状が見られます。
:足に痛みやしびれ、脱力などを感じて歩けなくなくなります。
などがあげられます。
その他、中性脂肪の数値が高いと、「脂肪肝(肝臓の肥満症とも言える状態=フォアグラ状態)」になってしまうことも知られています。
簡単にまとめると上記のようなことなのですが、これだけ読んでも「ふ~ん」という感じかもしれませんね^^;
自覚症状がないだけに、ピンとこない人も少なくないかもしれません。
以前、本ブログでまとめた「HIV感染者の死因」から、中性脂肪に関するところを抜き出してみると。。。
日本人全体の死因の、2位「心疾患」15.8%、3位「脳血管疾患」10.7%、9位「肝疾患」1.4%、計27.9%
HIV感染者の死因の、3位「肝疾患」13%、4位「心血管疾患」11%、計24%
いずれの場合でも、死因の約1/4を占めているという事実を聞いても。。。無関心でいられますか?
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