HIVに関する素朴な疑問~その2(感染確率と治療薬)~

前回「その1(感染者と感染確率)」で、感染確率の途中までまとめていたので、その続きです。

「感染確率」とひとまとめにしても、感染させる側の状況(HIV数)にもよるし、感染する側の状況にもよると言えると思います。

免疫機能の強さは、各人同じではなく、個人差があるし、同じ人でも疲れている時と、元気いっぱいの時では免疫機能も差があると考えられるからです。

個人的には、アレルギー体質の人(花粉症や食物などのアレルギーがある方)は、罹りやすいのではないかと考えています。

もちろんアレルギーじゃないから罹らないというコトではないですけどねw

また、HIVに感染した後も、個人の免疫力の差が「CD4」の数字の差に出てきているのではないかと思います。

ただ免疫力って、HIV感染者でなくても、感染者でも、その人の生活次第で高めることも可能です。

具体的には、「健康的な生活を送ること」です。さらに具体的にどうすればいいかというと、ほぼ「長生きの秘訣」に近いと思っています。

例えば、「笑うこと」や「クヨクヨしないこと」もとても重要だと言われていますよね。

少し話が脱線してしまいましたが。。。w

最後は、HIV治療薬に関する疑問です。

「HIV治療薬」って、何なんでしょう?

HIVは次々と変異するので薬の開発は難しい(無理)と聞いたことがあるのですが?

実際、完治する薬はないようだし。。。?

昔、テレビの報道で、そのように耳にした時は。。。

「HIVって、なんて先進的なウイルスなんだろう」

って、感じたモノですが。。。

先進的というか、どちらかと言えば「いい加減」みたいですね^^;

HIVは、HIVだけでは増殖できないので、他の細胞に取り付いて、その細胞の増殖の仕組みを利用してHIVが増殖して、元の細胞を破壊してしまう。。。

という流れのようですが、その際にHIVが元のHIVを忠実にコピーできずに、一部ミスをすることで、結果的に元とちょっと違った“変異HIV”が出来てしまうみたいです。

もし、ミスをしないで正確にコピーしてくれていれば、治療薬の開発も簡単だったと思うんですけどねw

そのため、HIV治療薬は、HIVそのものを攻撃すると言うよりは、HIVの増殖する過程を「阻害(=邪魔)」することで、HIVが増殖できないようにしています。

当初は、薬を一つだけ(単剤)服用していたけど、それだけではすり抜けてしまう「変異HIV」が多いことが問題となりました。

その後、(HA)ARTと言われる「多剤(複数)併用療法」が効果的と言われ、普及したことで今の現状につながっている歴史があります。

この辺の話は、「薬剤耐性の問題[治療の現状と問題点]」が分かりやすいと思います^^

完全にHIVを封じ込めればいいのですが、(上記サイトによると)計算上60~73年かかるようですね。

また、詳細な検査で検出できないほどHIVの数が減少しても、身体のどこかに「HIVが潜んでいる」ようですが、体内の血液や体液の中でも、その濃度には多少のムラもあるのかもしれませんね。

HIV感染者の立場では、近い将来、完治薬が登場することを切望するしかありません。

それまでは、自分に出来ること(=服薬を続けることと健康的な生活を送ること)を精一杯やるしかないですよね。

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