HIVとお金

先日、HIVについて、その中でも特に「お金」に関するご質問がありました。

ただ、よく分からない内容だったので、何度かやり取りしていくうちに、どうやら質問された方が感染したという話ではなく、お友達が感染したらしく、その方から金銭的な援助を頼まれているというような趣旨だったようです。

ちょっと詐欺っぽい話だと思うのですが。。。

HIVに感染したと分かると、やはり「お金(治療代)」については、気になることだと思うので、今一度、整理しなおしてみたいと思います。

まず、治療代の大半を占めるのは、HIV治療薬の代金になります(お医者さんの診察は、簡単な問診と血液検査ぐらいなので、通常の通院代と変わらず、そう気になる金額にはなりません。)。

お薬の代金(薬価)は、お薬の種類にもよるのですが、例えば、1日1錠で大丈夫なお薬の定番とも言える「トリーメク」は@7000.3、「ゲンボイヤ」は@6942.1となっていますので、概ね1錠7000円かかります。

1ヶ月30日で計算すると約21万円、1年365日で計算すると約255万5000円となります。

ちなみに、私自身が平成26年10月~平成27年9月にかかった医療費の総額(診察代や検査代等を含む)は約316万円だったようです。

ここから、単純に3割負担で計算すると、HIV治療薬だけで、1年間で約76万6500円支払うことになるのですが。。。

HIV治療の場合は、各種公的制度が適用されます(「HIVの治療費軽減制度」参照)。

例えば、私自身の場合は、HIV治療を受けている中では最も軽い(軽減が少ない)扱いである、身体障害者4級で自立支援医療(更生医療)となっていますが、この制度を活用することで、HIV治療に関する医療費の上限(1ヶ月あたり)が、収入の状況によって

  • 住民税非課税>2500円or5000円
  • 住民税課税>5000円or1万円or2万円

となっているので、月額2500円~2万円になります。

例えば、毎月1回以上通院している場合は、年額3万円~24万円かかります。

ただし状態が安定している場合は、通院の回数は通常3ヶ月に1回程度なので、年額1万円~8万円にまで抑えられます。

このように、HIVの治療代は、公的制度を活用することで、非常に低額に抑えられますので、金銭的に心配になるケースはそう多くないかと思います。

詳細については、HIV治療の専門病院(「拠点病院診療案内」参照)の看護師さんに相談すれば、そういった制度に詳しいソーシャルワーカーを紹介されて、手続きを進めてくれるので安心できると思います。

HIVに感染したと分かると、今後の治療やお金について心配や不安な気持ちになるかもしれませんが、動揺せず、落ち着いて、どうしても心配であれば、まずは担当の看護師さんに相談してみてください。

いろいろと親身になって、アドバイスしてくれると思いますよ^^

※ただし、だからといって感染しても大丈夫な病気とは言えませんので、感染しないように「SAFETY SEX(セーフティセックス)」を心がけてくださいね☆

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