エポケー~エイズノイローゼの方への処方箋~

このところ、googleさんにうまくヒットしていただけるようになったようで。。。

ググって本ブログにたどり着いた方が多いように感じています。

検索キーワードを見てみると、これまで以上に「HIV」「エイズ」関連の単語が並んでいることからも分析できるし。。。

記事ごとのアクセス数もそうだし、コメントやメールもそういった内容が多いことからも明らかです。

個人的には、みなさんにお伝えすべき情報(=自分自身気になっている情報)は一通りまとめてきたという自負があるので、何かお問い合わせがあると。。。

本ブログで「カバーできていない情報」があるのかなと、少し悩んでしまったりします。

特に、まだHIV検査を受けても正確な結果が期待できない「感染機会から3ヶ月未満」の「ウィンドウ期」にある方からの、感染不安。。。

いわゆる「HIV(エイズ)ノイローゼ」の方からのコメントやメッセージを読んでいると。。。

自分に対して、ある言葉を求められているんじゃないかと感じました。それは。。。

「HIVには絶対感染していないし、万一感染していても治療をすれば全く問題ないですよ。」

という言葉です。

でも、そんな言葉を軽々しく口にしたくありませんし、言えません。

だって、事実そうじゃないですから。。。

もしそうだったらいいと思うし、仮にそうであれば、誰も悩んだりしません。

少し前に、HIV+(陽性者)の交流会に参加した時に。。。

自己紹介する際、自分自身が口にした言葉は。。。

「感染告知から約1年がたって、やっと自分なりに納得して、交流会にも参加する気持ちになれました☆」

という内容でしたが。。。

ふと、本当にそうなんだろうかと思うことがあります。

振り返ってみれば。。。

「感染告知(一次検査の結果)=ブログ開始」「二次検査(確認検査)の結果」「拠点病院への通院」「公的制度への申請」「服薬開始」「2014年末」「ブログランキングとの決別」「薬の増加」「HIV+交流会への参加」etc

数々の節目となる時ごとに、自分なりに納得してきたつもり。。。

だけど、本音では「いまだに納得できていない」し。。。「納得することなどあり得ない」のかもしれないと思ったりします。

HIVに感染したんじゃないかと不安な方に、優しい言葉をかけてあげることは簡単だけど。。。

自分としては、ほんとにそれが「優しいこと」なのか、疑問に思ったりします。

だって、万一、HIVに感染していたら。。。

次々に、新しい「課題」を突きつけられます。

正直、すべてをまともに受け止めていたら。。。

精神的に参ってしまいそうだし。。。

真面目な人ほど、ダメージが大きくなると思います。

実際、精神的な「薬」に頼っている人も少なくないように感じます。

もし、漠然とした「不安」な気持ちで押しつぶされそうになっている方には。。。

エポケーepokhế

を試して欲しいと思います。

少々難解な哲学用語で、私自身、その言葉の本意を理解していないかもしれませんが。。。

ウィキペディアによると、大きく3つの解釈があるそうで。。。

  • 懐疑主義においては、“suspension of judgment“「判断を留保すること」を意味する。
  • フッサールおよび現象学においては、世界の自然命題を「カッコに入れる」ことを意味する。
  • 精神分析学において、現実に対するあらゆる判断を留保することを意味する。
  • ということです。なんのことやらさっぱり。。。という方もいるかもしれないけど。。。

    簡単に言えば、「しばらく放っておけ」「しばらく忘れておけ」といった程度に理解して下さい。

    数々の難題を突きつけられた時に、悩んで解決するような問題であれば、悩み抜いてもいいと思うけど。。。

    悩んでも仕方ないこと。。。

    例えば、危険行為から1ヶ月しか経過していないので、検査しても結果が正確ではないけど、初期症状から感染しているんじゃないか不安な方であれば、あと2ヶ月(危険行為から3ヶ月が経過するまで)の間、HIVに感染しているんじゃないかということを。。。

    あえて忘れて、考えないようにして下さい(ただしSEXは厳禁)!

    少し前の記事「HIV感染を日本語で言い替えるとしたら…」の中で。。。

    HIV感染は「老化病」「不安病」と言い替えられると指摘しましたが。。。

    不安な気持ちを抱え続けていると、さらに体調が悪化してしまうという悪循環に陥りやすくなります。

    HIV感染とは、実に皮肉な病気で、感染したら「悲しさ」「絶望」「不安」といったネガティブな気持ちを抱きがちだけど。。。

    逆に「楽しさ」「笑うこと」「クヨクヨしない」といったポジティブな気持ちにならないとダメな病気でもあります。

    実は、HIV感染に負けない気持ちのヒントは、「長生きしているおばあちゃんやおじいちゃん」の長寿の秘訣と共通する部分が多いんです!

    仮に、HIVに感染したら、次々と襲ってくる「不安」な気持ちを考えれば。。。

    まだ感染が確定(=二次検査で陽性)してもいないのに、クヨクヨ悩んでいるなんて。。。

    「十年早い!」

    って、言いたいです^^

    あえて、優しい言葉はかけないけど。。。

    ちょうど親離れしかかっている子供を、あえて突き放すことも親の愛情だと思います。

    その後の難題を、負けないで生きていくために、ヒントを与えることは出来るけど。。。

    乗り越えるのは自分自身なんですから、強く生きて生きて。。。生き抜いて欲しい。。。

    そう願わずにはいられません。

    PS

    こうしてまとめてみると、HIV感染じゃなくても、「人生」ってそういうものかもしれませんね。

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