赤ら顔

今回は、「大人の脂漏性皮膚炎」シリーズの第13回として、「赤ら顔」についてです。

なお、これまでもご紹介してきた脂漏性皮膚炎 治療ガイド(スマホ版はコチラ)を参照させていただきました。

脂漏性皮膚炎の症状の一つである「赤ら顔」は、顔の毛穴のそれぞれが赤みを帯びているため赤ら顔に見え、その毛穴にべったりとした皮脂が詰まり、ニキビのできやすい状態になります。

皮膚が薄く敏感なお肌による赤ら顔や、緊張性の赤面症とか、あるいは逆さの赤ら顔などと脂漏性皮膚炎の赤ら顔は別のものです。

顔は身体内で毛穴が多い場所です。

この毛穴が開いてみかん肌のようになっている状態を「開毛孔」と言い、毛穴のそれぞれに炎症が起きて赤みを帯びているため、それが集まって赤ら顔になります。

それから鼻の周りには特に毛穴が集中しているので、小鼻の横あたりの頬は赤くなりやすく、すぐにほてったりします。

脂っこいというのに、見た目もさわった感じもカサカサとしているのが特徴です。

脂漏性皮膚炎の赤ら顔の部分を注意してみると粉をふいたようになっていて、それは細かなフケのように見えます。

赤ら顔のケアとして、その部分をこするなどの物理的な刺激もいけませんが、刺激物(例えば唐辛子とかアルコールなど)も避けましょう。

脂漏性皮膚炎が悪化してしまうと、赤ら顔の症状も進みます。

例えば、肌が厚くなっていきますし、皮がはがれるように剥けたりします。

これは肌が水分を保持できなくなってきたための症状です。

治療はステロイド剤などが効果的ですが、症状が良くなったからといって治療を中止すると再発しやすいので注意してください。

脂漏性皮膚炎はストレスや食事なども含めた生活習慣が要因となる事の多い疾患です。

完治には時間がかかるかもしれませんが、自分の生活スタイルを見直して改善する点を探し、規則的な生活を心がけて状態を良くしていきましょう。

脂漏性皮膚炎の代表的な症状の一つが「赤ら顔」です。

以前、拠点病院の看護師さんに、脂漏性皮膚炎について相談したら「赤ら顔になる病気ですよね?」と言い返されたことがありました。

思い当たる症状が見られる場合には、早めに皮膚科を受診した方が良さそうですね。

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