先日、某NHKで、「Dr.MITSUYA~世界初のエイズ治療薬を発見した男~」という番組が放送されました。
ご覧になりましたか?
私は、前日の「予告」をたまたま見かけて、録画しつつリアルタイムでも見ました。
ここ数年で最も「進化著しい薬」だと言われるHIV治療薬ですけど、そのきっかけを作ったのは、熊本にいる日本人だと、なんとなく耳にしていたのですが。。。
この番組によると、世界で初めてHIV治療薬(AZT)を見つけた方が「Dr.MITSUYA」こと、満屋裕明先生(熊本大学医学部内科学の教授。アメリカ国立癌研究所内科療法部門レトロウイルス感染症部部長。国立国際医療研究センター臨床研究センター長。)です。
ちょうど日本人が連続してノーベル賞を受賞して、マスコミが大騒ぎの中で、サラリと軽く放送された番組でしたが。。。
毎年、この時期になると日本のマスコミでは、某ベストセラー作家が、ノーベル賞を受賞するのではないかと騒ぐのが恒例行事となっていますけど、満屋先生の功績も、ノーベル賞に相応しいと言われるほど世界的に知られた先生のようですね。
—
この番組では、先生が、アメリカの国立癌研究所で、HIVの治療薬の研究をまかされ。。。
当時「死の病」と恐れられていただけに、先生ご自身や周囲からの偏見もあった中で、突き進められたからこそ、治療薬の「突破口」を切り開けたのかなと思ったりしました。
また、治療薬の発見の段階では、人間(同僚)の細胞を増殖させて実験を繰り返す様子が、アニメーション等も織り交ぜて紹介されていましたが。。。
正常な細胞は、数十回分裂したら分裂しなくなってしまうという問題点を、「ガン細胞」にすることで、その問題を解決したり、いろんな工夫や知識をフル活用していった様子など。。。
言葉にすれば、簡単なことだけど、大変な苦労だったんだろうなと想像します。
—
HIVの治療薬は、「理論上は駆逐できる」段階にありますが、まだ残念ながら完治するところまでは至っていません。
また、副作用も以前ほどではないけど、まだ残っています。
HIV感染者としては、一歩でも半歩でも、完治薬に近づいて欲しいものだなと願ってしまいます。
それにしても、NHKを含めたマスコミにおける「エイズ」と「HIV」という単語の使い分けは、どうも気になってしまいます^^;
コメント