さて、先日の拠点病院(「14回目の拠点病院へ~投薬後9ヶ月半の状況~」を参照)で、また新しいキーワード「院外処方」が登場してきましたw
自分の場合は、ずっと院内処方で、拠点病院内の薬剤師とも毎回細かい点までお話しするようにしてきたので。。。
あまり意識してこなかったけど、症状が安定してくると、担当医から院外処方をススメられるようでした。
ただし、自分のように身体障害者手帳が4級で「自立支援医療(更生医療)」制度を活用している方の場合(「HIVの治療費軽減制度」を参照)は、どこでも院外処方が可能というわけではなく、利用する薬局を指定して、再度役所に申請をする必要があるようなので、すぐに移行できるわけではないようでした。
このあたりは、次回の通院時に、ソーシャルワーカーの方もまじえて相談することになるみたいです。
そういえば、少し前にHIV+の方々との交流会に参加した際、他の拠点病院では「院外処方が当たり前」だと言われていたので、次回、参加した際に、詳しく聞いてこようと思っています^^
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拠点病院でもらった、JaNP+のニュースレターの最新号であるNO.24の中で、院外処方が特集されていたようなのですが。。。
正直なところインタビュー形式で分かりづらいので、特集記事を参考にしながら自分なりに論点を整理してみようと思います。
◆院外処方(医薬分業)のメリット
- 薬価を下げ、ジェネリック医薬品を導入することで、処方量に頼る不健全な状態から改善をはかる
- 「かかりつけ薬局」を持つことで、病院以外に相談する機会の増加が期待でき、話しやすい人を選べる
◆拠点病院の問題
- 服薬者の増加とともに、薬の購入にかかる費用を無視できない状況になりつつある
- 治療期間が長くなるほど、担当医や薬剤師に気軽に相談しづらい傾向がある
◆HIV感染者の問題
- 院外処方に否定的な意見が多い
- プライバシーが心配で、お薬手帳を(あえて)利用していない人も非常に多い
◆調剤薬局(かかりつけ薬局)のメリット
- 生活圏(自宅や職場の近く、通勤の途中など)に「かかりつけ薬局」を持てる
- 病院の近くの薬局(いわゆる「門前薬局」)でも、営業時間や営業日が長いので、時間に縛られない
- その地域の介護状況を把握していて、訪問看護ステーションや福祉施設とのネットワークが期待できる(ソーシャルワーカーとの連携も期待できる)
◆総括
- 極端に体調を崩したとき、災害時、身体の自由がきかなくなったとき、高齢になったとき、通院している病院での治療が難しくなった(転院する)とき、担当医の異動時など、環境の変化に対応することを考慮すれば、相談できる場所や機会を増やしておく「かかりつけ薬局」のメリットは軽視できない
- HIV治療独自の問題として、通常の治療とは違って、家族や友人を含めて周囲の人間を巻き込みたくないと考えるHIV感染者が極端に多いことも、あえて「かかりつけ薬局」を利用するメリットになり得る
- 医療や介護の専門家による「無理解の壁」をつなぐ役割として、薬剤師の役割が重要になってきている
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また、つい先日、若干テーマが違うけど。。。NHKの「ニュース深読み」の中で、「”大量処方” “健康被害” なぜ?どうする?残薬」が特集されていました。
番組自体は、さらっと聞き流してしまいましたが。。。
放送内容や番組のホームページに寄せられていた視聴者のご意見の中から、気になった論点をいくつか整理しておこうと思います。
- 医者は(薬の)足し算は得意だけど、(薬の)引き算は苦手である
- 薬局というオープンな場所で、自分の症状を(病院でも言っているのに再度)話したり聞かれることに抵抗がある
- お薬手帳を、病院ごと薬局ごとに使っている等、患者側がその意味を理解していないw
- マイナンバー制度などを活用して情報の一元化をすべき
- 薬剤師は処方箋通りに薬を出すことが原則で、それをしない場合は、病院に対して疑義照会する必要がある
- 調剤薬局でお薬手帳に「シール」を貼るとお金を取られる(?!)
- 医者によっては、薬に対して意見されることに怪訝な顔をされることもある
- 院外処方の方が(薬剤服用歴管理指導料を取られるなど)高いし、(病院以外に立ち寄るなど)二度手間になる
- 1つの薬局で済ませようと思っても、その薬を置いていないこともあるので複数行かざるを得ない
- 災害時などは、デジタルな「スマホアプリ」よりも、アナログな「お薬手帳」の方が役立つ
- 病気は患者が治すもの、医師はそれを手伝うものという意識に変える必要がある
- 診察時に、医者に対して、お薬の残薬数を伝える必要がある
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簡単にポイントをまとめると以上のようなことでしょうか。
自分自身も、他の薬をもらうために、とある大手調剤薬局チェーン店などに行ったことがあります。
そこでは、確か。。。調剤に関してポイントなどを付加することは禁止されていると言われたような気がするけど。。。
ネットで見ると、そのチェーン店の一部では、実質ポイント加算しているようだし。。。
正直、薬でポイントがもらえるんだったら、そっちの方がいいですよね!
また、お薬手帳はたぶん自分自身も持っているけど、それを活用はしていませんw
やはりプライバシーの問題が気になるし。。。
拠点病院以外の病院では、病気のことも告げないかも(今のところインフルエンザの予防注射や健康診断しか経験ないけど)w
ちなみに、これまた少し前にHIV+の方々との交流会に参加した際、参加者の一人は、何かあったときのために、あえて薬の説明書(拠点病院や調剤薬局でもらうもの)を鞄の中にいつも入れていると言われている方もいらっしゃいました。
HIV+の方は、一人一人それぞれに苦悩工夫してきているので、それぞれの語る言葉には重みがあるなと感じました。
リアルに感染者同士で話することに消極的なHIV+の方は少なくないと思うけど。。。
思い切って、HIV+限定の交流会(「HIV+交流会のスゝメ」を参照)に参加したり、HIV+限定のSNS(「SNS」を参照)に参加してみることは、オススメですよ^^
ちょっと話が脱線しましたが。。。
この「院外処方」の問題は、自分が体感してみて、はじめて気付くメリットデメリットもあるかもしれません。
また気になることがあれば、まとめてみようと思っています。
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