カフェイン~意外な合法ドラッグ(薬物)~

カフェイン

みなさんは、苦手な飲食物はありますか?

私の場合は、以前も本ブログで記事「しいたけ皮膚炎」で取り上げた「椎茸」が苦手ですw

さらに、強いて言えば、「コーヒー」も苦手です。

「コーヒーが好きじゃない」と言うと、特にコーヒー好きの方から「なんで?(美味しいのに)」と聞き返されますww

その理由を「眠れなくなるから(特に午後は飲むことを避けている)」と答えると。。。

「お子様だね(笑)」と言われたり思われることが多いです^^;

このところ、ドラッグ(薬物)について、集中して整理してきましたが、その中で、いわゆる「嗜好品」と言われる、ごく一般的なものでも、ドラッグ(薬物)ほど強力ではないけど、同様の効果があることが分かってきました。

代表的なものは、「アルコール(お酒)」、「ニコチン(たばこ)」、そして「カフェイン」です。

お酒やたばこが、体にとって良くないと言うことは、もはや常識で、一般的にも「禁酒」「禁煙」という言葉が日常的に語られるので、それほど違和感は無いと思いますが。。。

「カフェイン」と言われると、正直。。。「え?」と思われる方が多いかもしれません。

特に、最近、街の中は、お洒落なカフェ(喫茶店)で溢れかえり、コンビニやファーストフードのお店などでも、安くて美味しいコーヒーを売り出すことで、集客にも多大な影響を及ぼしていますからね。

アメリカの国立薬物乱用研究所(NIDA)によると、6つのドラッグ及び嗜好品について、以下のように評価されているそうです。

dragg1

※数字が大きいほど影響が大きいことを現しています。

参考までに、上記表をグラフ化してみると、以下のようになります。

dragg2

こうしてみると、カフェインというのは、アルコールやニコチンほどではないものの、大麻と同等の影響がある物質であるとされているようですね(一部サイトでは、だから大麻は安全だと主張されているようですがw)。

ところで、冒頭の会話の続きとして、「(コーヒーは眠れなくなるから)紅茶の方が好きかな。それにお茶をよく飲むかも。」と自分が話すると、すかさず。。。

「え?コーヒーよりも紅茶とかお茶の方がカフェインが多いのに(苦笑)」

と言われることも、よくありますw

主な飲み物のカフェインの含有量(100ml当り)については、以下のように整理できます。

cafeg3

こうして比較してみると、玉露が非常に多いですが、大雑把にまとめると。。。

玉露>コーヒー>紅茶>その他のお茶

といった感じでしょうか。コーヒーと紅茶については、よく紅茶の方が多いと言われますが、原料(コーヒー豆と紅茶茶葉)当りでは、紅茶の方が多いことからそう認識されているのかもしれませんね。

また、お茶や紅茶を飲んでも、コーヒーほどカフェインを感じない方が多いと思いますが、これはお茶や紅茶に含まれるテアニンという成分がカフェインの作用を抑える働きがあるからと言われています。

もちろん、この表の数字は「100ml当りの含有量」なので、多く飲めばそれだけ多くのカフェインを摂取することになってしまいますから要注意です。

参考までに、麦茶、黒豆茶、杜仲茶、ハーブティー、ルイボスティー、たんぽぽコーヒー、野菜飲料、果実飲料などにはカフェインが含まれていません。

この表で取り上げたもの以外にも、例えば、チョコレート、眠気予防薬、総合感冒薬(かぜ薬)、解熱鎮痛薬、鼻炎カプセル等にもカフェインが含まれていることが多いです(最近はノンカフェインのものもあります。)。

それでは、カフェインを摂取する場合の摂取の限度量はどうなっているのでしょうか?

欧州食品安全機構(EFSA)が、健康な成人が摂取しても安全だとしているカフェインの1日(1回)当りの目安の摂取量は、以下のようになっています。

cafeg2

例えば、コーヒーだとすると、1回当り2杯で1日当り4杯程度が目安と言えそうですね(私のようにカフェインに敏感でない普通の人の場合)。

このように、1日当りと1回当りの量が別々に設定されているのは、カフェインの血中濃度が半減するまでに5時間程度かかることから、体内のカフェインが抜けきらないうちに、またカフェインを摂取すると、どんどん蓄積されてしまう危険性があるためです。

もちろん、もっと少ないもしくは摂取しない方が望ましいことは指摘するまでもないことですが。

素朴な疑問ですが、カフェインをあえて摂取するメリットって、何があるんでしょう?

カフェインのメリット(効能)としては、主に以下のことがあげられます。

  • 覚醒作用
  • 血管拡張作用
  • 交感神経刺激(基礎代謝促進)
  • 胃酸分泌促進作用
  • 利尿作用

これらは、眠気を取る、頭痛を緩和する、筋肉疲労を回復させる、計算力や記憶力の向上、運動能力の向上といったメリットがある一方で。。。

よくトイレに行く、睡眠の質が下がる、胃痛や貧血を起こす、興奮する(自律神経を乱す)、太る、(ごくまれに)アレルギーといったデメリットにもつながることがあるので要注意です。

こうして整理してみると、やはり「カフェイン」は、程度は軽いけれど、ドラッグ(薬物)に準ずるものだと考えても間違いではなさそうです。もちろん違法なものではなく、「合法」ですけどね。

ただ、効能(メリット)があることも事実なので、美味しいからといって飲みすぎず、ほどほどに楽しむことが重要だとまとめられそうです。

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