今回は、「大人の脂漏性皮膚炎」シリーズの第6回として、「漢方薬」についてです。
なお、これまでもご紹介してきた脂漏性皮膚炎 治療ガイド(スマホ版はコチラ)を参照させていただきました。
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上記ブログでは、いくつかの漢方薬が実名で取り上げられていました。
【黄連解毒湯(オウレンゲドクトウ)】炎症性全般や、脂漏性皮膚炎の治療によく選択される漢方薬。胃炎などにも処方されますが、熱っぽい顔とか、二キビ、不眠などにも効果的。
【葛根湯(カッコントウ)】赤みをもち、かたく熱を持って腫れていたり、かさぶたもみられ、かゆみも伴っているようなとき。
【十味敗毒湯(ジュウミハイドクトウ)】プラスして、かゆみは強いけれど、皮脂分泌やかさぶたが其れほどひどくないとき。
※これらの漢方薬は、参考程度とお考えください。
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「漢方薬」というと、中国伝来の昔からの自然素材を使った体にやさしい薬とか、一気に改善するのではなくて徐々に体質が改善される。。。といったイメージがありますが、先日の「注意したい薬の飲み合わせ、食べ合わせ」で取り上げたように、一部の薬と相性が悪かったりするので、何か薬を服用しているような場合には、薬剤師さんなどに事前に相談した方がいいかもしれませんね。
また、先日のニュースであったアトピー性皮膚炎に効くと言われていた「漢方薬」が、実は漢方薬の成分は含まれず、最も強力なステロイド剤が含まれていたといったこともあるように、とかく「漢方薬なら安心」というイメージ先行になりがちのようです。
とはいえ、漢方薬で体質改善した話もよく聞くことも事実なので、誤った情報をもとにした自己判断ではなく、専門家に相談しながらうまく漢方薬を活用したいものですね。
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