今現在、本ブログでアクセス数が2番目に多い記事が「有名人とエイズ」です。
以前も少し触れましたが、この記事は、世間の関心度合いを計るため、あえてまとめた記事だったのですが。。。
アクセス数の多さは、一般の方の差別的な興味が強いことを意味しているのかなとか。。。
思ったりします。
例えば、有名人○○さんが、エイズで亡くなったと知ったら、どう思われるでしょうか?
たぶん、「○○さんは、ゲイ(男性同性愛者)だったのかな?」「奔放なセックスを繰り返していたのかな?」といったことを想像されるのかもしれません。
いずれにしてもいいイメージを持ってとらえる方は、ほとんどいないでしょうね^^;
それほど「エイズ」というのは、汚らわしい病気の「代表的な病気」というイメージが定着してしまっています。
これもマスコミの得意な「一方的な決めつけ報道」が原因でしょうね。自分で決めつけておいて、「尻ぬぐい」を全くしないので、タチの悪い存在です。
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逆に、涙を流しながら感動する美談として語られたり、映画化されたりするほど美化される病気もあります。
その代表的な病気の一つは血液のガンとも言われて恐れられている「白血病」かもしれません。
白血病というのは、ウィキペディアによると。。。
「血液のがん」ともいわれ、遺伝子変異を起こした造血細胞(白血病細胞)が骨髄で自律的に増殖して正常な造血を阻害し、多くは骨髄のみにとどまらず血液中にも白血病細胞があふれ出てくる血液疾患。白血病細胞が造血の場である骨髄を占拠するために造血が阻害されて正常な血液細胞が減るため感染症や貧血、出血症状などの症状が出やすくなり、あるいは骨髄から血液中にあふれ出た白血病細胞がさまざまな臓器に浸潤(侵入)して障害することもある。
といった病気だそうで、おおざっぱにまとめると、血液の中にある「正常な白血球」の数が減少する病気と言えます。
特に、悲劇的に取り上げられる理由としては、患者数としては極めて少ないものの、比較的若い人や子供も罹ることがあり、急性白血病の場合、あっという間に命を落としてしまう恐ろしい病気だからかもしれません。
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さて、この美しい病気「白血病」と、汚らわしい病気「HIV感染」には、共通事項があります。
本ブログでも取り上げていたので、熟読されていた方はピンとくるかもしれませんね。
「CD4って?」という記事を振り返ってみましょう。
HIV感染者であれば、最も気にしている指標の一つが「CD4」だと思います。
このCD4というのは。。。
血液 > 白血球 > リンパ球 > Tリンパ球 > CD4細胞
という関係があります。つまり、CD4というのは「白血球」の一部なのです。
だから白血病とHIV感染というのは、どちらも免疫力が低下するという共通事項が有り、症状も一部似ていることになります。
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白血病で亡くなったとされる有名人は、数多くいらっしゃいます。
美人女優△△さんも、その一人。
ちまたの噂話で、「実は△△さんは、エイズで亡くなった」という風の噂を耳にしたことがあります。
ネットでも一部でささやかれているようですが。。。
それを聞いた人は、「え~ウソでしょ?!本当だったら凄いショック!!」という言葉を自然と吐き出します。
その言葉の裏側には、「美人女優が仮にエイズだったら、奔放なセックスを繰り返していていたんだろうから、イメージが崩れる。」という本意が隠れています。
いやいや。。。
ちょっと待って下さい!
別に、HIV感染だって、汚らわしい病気じゃないんですよ^^;
悪者にされているウイルス「HIV」が宿主に選んだのが、たまたま「CD4」という免疫の中枢を担う細胞だったため、免疫力が低下してしまうという病気なだけです。
確かにウイルスに感染したのは、セックスが原因だったかもしれません。
じゃあ、あなたは「セックスをしないんですか?」と問い詰めたいところです。
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正直なところ、白血病で亡くなっても、エイズで亡くなっても、ガンで亡くなっても。。。
その方が亡くなってしまったという悲しみは同じです。
最近は、個人のプライバシーが声高に叫ばれている中で、死因や罹っている病気を公表することに対して、少し疑問に思うことがあります。
某漫画家さんは、入院するにあたって、罹っている病名は、プライバシーの問題だからと言われて公表されなかったそうだけど、それでいいと思うんですよね。
もちろん、私は××病でしたと、あえて公表することで、世間の注意を引きつけるということも意義はあることだとは思います。
有名人であるが故に、その知名度を活用して、病気への偏見を無くしたり、病気にならないような啓蒙活動をすることを否定するつもりはありません。
私自身、こうして、あえてブログを続けている意味は、そういった気持ちがあるからですので。
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