ドラッグ(薬物)の依存性と有害性

このところ集中してドラッグ(薬物)を取り上げてきましたが、今回は総括として、ドラッグの最も厄介なデメリットだとも言われて恐れられる「止めたくても止められない」依存性と有害性について整理してみたいと思います。

ウィキペディアの薬物依存症のページでは、詳細に整理してくれていますので、ここでは、できるだけ簡単にグラフや表をもとに補足・整理してみます。

上記サイトの中には、「依存症専門の精神科医による、乱用薬物の有害性についての投票」というグラフがあり、薬物の依存性と身体的な有害性の関係が分かりやすいと思います。

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このグラフは、ナット(イギリスの学者)による研究を受けて提案されたカテゴリー分類で、色分けの意味はハード(赤)、ソフト(イエロー)、そして境界上の薬物(オレンジ)となっています。

ただ、イギリス(英国)における調査研究結果だと思われるので、日本ではあまり馴染みのないドラッグも目立ちますね^^;

ここでは、もう少し分かりやすくするため、有害度のランキングとイギリスにおける薬物の分類とともに、表にして整理してみました。

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イギリスではメジャーな薬物が並んでいますが、その中に「アルコール(お酒)」と「ニコチン(たばこ)」があり、どちらも5位と9位にランクされるなど、非常に上位に位置づけられている(=有害性が高い)ことが分かります。

ネットを調べてみると、いろんな国のいろんな調査結果をもとに整理されているため、同じ薬物の評価が微妙に違っていたりして、ちょっとマユツバな(どれが正確なのか判断しかねる)ものも少なくありませんでしたw

そんな中で、日本の専門家がまとめられた資料をもとに、もう少し素人的に分かりやすく整理しなおし表にしてみました。

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なお、小計や合計の欄は、私の個人的な考えであえて追記した数字なので、参考値として見て下さい。

一般的な「依存性」というのは、精神依存、身体依存、耐性で構成されると言われるようなので、単純に小計した数字が概略の「依存性」を現していると考えてもそう間違っていないと思います。

こうしてみると、アヘン類の依存性が突出していること、アルコール(お酒)とニコチン(たばこ)の依存性も薬物に匹敵するぐらい深刻であることも分かりますよね。

依存性だけを見ると、「大麻」や「LSD」は低いことが分かりますが、催幻覚の度合いが高いことから、決して楽観視できるような薬物ではないことも見て取れます。

また、意外と「覚醒剤」の依存性が高くないようですが、やはり「精神毒性(精神に異常をきたす)」の数字が高いことから、恐ろしい薬物であることは間違いないところです。

このように、単純に「依存性」だけではなく、精神毒性や催幻覚といった「有害性」なども併せて危険性を判断すべきであると思いました。

上記のサイトには、もうひとつ興味深いグラフがありました。

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パッと見ただけでは、どういう見方をすればいいものなのか、よく分からないと思いますが。。。

横軸の「活性量/致死量」というところに着目すると、その薬物を使って目的を果たす(ex.気持ちよくなる)ことが出来る量と死に至る量を数値化したものです。

例えば、大麻は0.001なので、致死量の1000分の1の量で気持ちよくなれることができる一方で、アルコールは0.1なので、致死量の10分の1の量で酩酊する(酔っ払う)といった感じです。

この数字は「安全係数」とも言い換えられ、大麻とアルコールを比較すると、大麻の方がアルコールよりも約100倍安全で、急性中毒などになりにくいと言うことができます。

そう言われると、急性アルコール中毒になって救急車で病院に運ばれて、最悪、死に至るというニュースを、よく花見のシーズンに見聞きしますよね。

また、アルコールは抑制薬(のようなもの)、ニコチンやカフェインは覚醒剤(のようなもの)に分類されていて、依存の度合いも、他のドラッグ(薬物)と比較しても決して低くないことに驚かされます。

これらは嗜好品と言われたりするけど、大なり小なり依存性や毒性を併せ持っているので、あまり深入りしないことが、健康にとってはいいのかもしれませんね。

このように、ドラッグ(薬物)は依存性が高くなかなか止められないものが多いので、最初から手を出さないことが最重要なのかもしれません。

どのくらい止めづらいのかは、なかなか想像できないかもしれませんが、嗜好品の「たばこ」「お酒」「カフェイン」あたりから類推できるのかもしれません。

また、ネットでは、「自慰行為(オナニー)を止めるよりもつらい(難しい)」という表現もされていましたが、そう言われると、どれだけ難しいことなのか想像しやすいのかもしれませんね^^;;

それでは、最後に、数十年前(1983年から数年間)に放送されていた印象的なCM(動画)をご紹介しておきます(著作権の問題でリンク切れになっていたらゴメンナサイ)。

そんな人はいないと信じたいけど、もしリアルタイムにドラッグ(薬物)に手を出している方が、このブログを目にしたら、刑罰を避けるためではなく、ご自分のため、さらにはあなたの周囲の方のために、今、この瞬間からドラッグ(薬物)の使用を止めてくださいね!

覚せい剤」やめますか
それとも
人間」やめますか

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