懲罰としての「エイズのイメージ」

エイズ(HIV)のイメージは、それが報道され始めた頃の、「致死率100%の恐ろしい死の病」というイメージが強烈で。。。

そのまま惰性でイメージが大きく変わらないまま、今日に至っているように感じます。

その間に、急速にインターネットが普及し、何か分からないことがあると、googleでググれば。。。ほとんどのことが分かってしまう便利な世の中になりました!

自分自身、感染前は、HIVについて特別に興味や関心があるわけでは無かったけど。。。

なんとなく「薬が進歩していて、慢性疾患のような状況」になっているということは、ネットから知り得た情報だったと思います。

ただ、そのことは決して間違ってはいないけど、違う意味でメッセージが伝わる危険性があると危惧しています。

それは。。。「薬が進歩していて、慢性疾患のような状況」だから「感染してもかまわない」という間違った趣旨です。

確かに、感染しても治療薬が進歩して、以前の「死の病」のイメージではなくなってきているけど、決して、HIVに感染してもいいなんて楽観できる状況ではありません!

薬には副作用の問題が付いて回るし。。。感染していない人以上にセーフティSEXを徹底する必要があるし。。。エイズ以外のガンなどの重大な病気に罹りやすく進行しやすく治りにくいし。。。

HIV感染者の中で、感染して良かったと思っている人は、誰一人としていないと思います。

このことは、たまたまこの記事にたどり着いたHIVに感染していない方には強く認識してほしいポイントです。

自分自身が、HIVに感染していることが判明して以降、自分なりに情報を整理してきて、ふと。。。こういった恐怖の病としての「エイズのイメージ」を、あえてそのままにしているんじゃないかと感じることがあります。

「エイズはこんなに恐ろしい病気なんだから、コンドーム着用を徹底しましょう!」というイメージが崩れるのを、あえて嫌がっているんじゃ無いかと思うことがあるのです。

「感染すると恐ろしい病気=エイズ」にならないために、セーフティSEXが大事なんだという論調です。

あえてエイズは「恐怖の病気というイメージ」を保ったままにしておきたいという意図が見え隠れします。

それは、ちょうど若い母親が小さい子供に向かって。。。

「そんな悪さしていると、あそこにいる怖いおじさんに怒られるよ!」

といったような感じにです。

決して間違っているわけでは無いけど、何となく事実とは違うような気がします。

さらに、インターネットで調べた結果「HIVに感染しても慢性疾患のようなモノ(だから感染してもいい)」という間違った認識が一緒になると。。。

まあ別に、仮にHIVに感染したらしたで、その時考えよう。。。といった安易な気持ちになりがちで。。。

それが、感染拡大の一因では無いかと思うことがあるのです。

HIV感染者数や(いきなり)エイズ患者数の増加が高止まりしてしまっている日本の現状を考えると、今一度、HIV感染について、「どうしたら感染拡大が食い止められるのか?」真剣に考える時期は過ぎてしまっているように感じます。

決して、某医師のように、費用対効果で語るべき問題では無いのです。

このまま感染拡大が広がっていけば、莫大な社会的な損失につながるという危機意識が、政治家や官僚にもマスコミにも欠如しているんじゃ無いかと半ば呆れてしまいます。

ひょっとしたら。。。気付いた時には、手遅れになってしまう。。。「慢性疾患のような状況」に日本という国が陥っているのかもしれません。

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