このお薬は、後発品(ジェネリック医薬品)で、先発品は「クラリシッド錠200mg(マイランEPD)」と「クラリス錠200(大正製薬)」になります。
主成分としては「クラリスロマイシン」が含まれています。
効能効果としては以下の3つがあげられます。
- 一般感染症(表在性皮膚感染、深在性皮膚感染症、リンパ管・リンパ節炎、慢性膿皮症、外傷・熱傷及び手術創等の二次感染、肛門周囲膿瘍、咽頭・喉頭炎、扁桃炎、急性気管支炎、肺炎、肺膿瘍、慢性呼吸器病変の二次感染、尿道炎、子宮頸管炎、感染性腸炎、中耳炎、副鼻腔炎、歯周組織炎、歯冠周囲炎、顎炎など)
- 非結核性抗酸菌症(マイコバクテリウム・アビウムコンプレックス<MAC>症を含む)
- ヘリコバクター・ピロリ感染症(胃潰瘍・十二指腸潰瘍、胃MALTリンパ腫、特発性血小板減少性紫斑病、早期胃癌に対する内視鏡的治療後胃におけるヘリコバクター・ピロリ感染症、ヘリコバクター・ピロリ感染胃炎など)
マクロライド系の抗生物質で、細菌の蛋白質の合成を阻害することにより、抗菌作用を示します。
用法用量としては、一般感染症の場合、通常成人1日400mg(力価)を2回に分けて経口投与(年齢、症状により適宜増減)されます。
主な副作用として、下痢、軟便、味覚異常、発疹、かゆみ、貧血などが報告されています。
特に、他のマクロライド系薬剤に対して過敏症の既往歴、肝機能障害、腎機能障害、心疾患や低カリウム血症といった持病があったり、高齢者の場合は要注意です。
また、飲み合わせが悪いとされているお薬が比較的多く以下の通りです。
【併用禁忌(併用不可)】
ピモジド(オーラップ) 、エルゴタミン<エルゴタミン酒石酸塩、ジヒドロエルゴタミンメシル酸塩>含有製剤(クリアミン、ジヒデルゴット) 、タダラフィル(アドシルカ) 、アスナプレビル(スンベプラ) 、バニプレビル(バニヘップ) 、スボレキサント(ベルソムラ)
【併用注意】
ジゴキシン、スルホニル尿素系血糖降下剤(グリベンクラミド等)、カルバマゼピン、テオフィリン、アミノフィリン水和物、シクロスポリン、タクロリムス水和物、アトルバスタチンカルシウム水和物、シンバスタチン、ロバスタチン(国内未承認) 、コルヒチン、ベンゾジアゼピン系薬剤<CYP3A4で代謝される薬剤>(トリアゾラム、ミダゾラム等)、非定型抗精神病薬<CYP3A4で代謝される薬剤>(クエチアピンフマル酸塩等)、ジソピラミド、エプレレノン、エレトリプタン臭化水素酸塩、カルシウム拮抗剤<CYP3A4で代謝される薬剤>(ニフェジピン、ベラパミル塩酸塩等)、ジエノゲスト、ホスホジエステラーゼ5阻害剤、シルデナフィルクエン酸塩、タダラフィル(シアリス,ザルティア等)、クマリン系抗凝血剤(ワルファリンカリウム等)、オキシコドン塩酸塩水和物、フェンタニル・フェンタニルクエン酸塩、抗凝固剤<CYP3A4で代謝され,P-糖蛋白質で排出される薬剤)>(アピキサバン、リバーロキサバン)、抗凝固剤<P-糖蛋白質で排出される薬剤>(ダビガトランエテキシラート、エドキサバントシル酸塩水和物)、イトラコナゾール、HIVプロテアーゼ阻害剤(サキナビルメシル酸塩、リトナビル等)、リファブチン、エトラビリン、リファンピシン、エファビレンツ、ネビラピン
えらく多いのですが。。。HIV治療薬も含まれている(併用注意)ので、服薬中の方は少し注意した方が良いのかもしれませんね。
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