HIV検査が陽性と告知されて以降、これまで(主に)6人の方と交流(リアルやらメールやら)する機会がありました。あえて、少し感想や思ったことなどを整理しておこうかと思います。
◆アラフィフ(50代)のおじさんA
(友人など知り合い以外で)誰でもいいから、告知のことなどを素直に相談したい。。。話することで何を期待していたわけではないけど、不安で押しつぶされそうな気持ちから、逃げ出したかったのかも。
そう思っている時に、たまたまこのおじさんとお茶する機会がありました。告知のことは、事前に、それとなく伝えていました。そのため、会って早々から、そのような話になり、正直に、自分が今思っていることを淡々と話したのでした。
告知後、正直に話した(今のところ)唯一の人です。ブログに「入力」して自分の気持ちを整理するのとは違って、自然な感想をリアルに言われることで、自分の思いつかなかった指摘や普通の人の感想を実感でき、それよりも何よりも、言葉に発することで、ずいぶん気持ちがラクになった(すっきりした)ような気がしました。
おじさんに言われたなかで、「告知されたのにずいぶん冷静だね」「HIVになることは(セクシャルマイノリティからさらに)環境を狭めることになったね」「死んだ後のことよりも、死ぬ前のことのほうが重要(このおじさんは親の介護もしている方だったので、より現実的でした)」「誰か支えてくれる人が必要」といった言葉が印象に残りました。
全般を通して、自分が思っているよりも世間での「HIV(感染者)に対する風当たり」を実感できたように思いました。今後は、もう少し「慎重に」行動すべきなのかなと考えるようになりました。
◆同い年のお兄さん(以前にもリアルしたことあり)
上記のAさんと同様、それとなく伝えていたのですが、この時は「大変だった」ということで、あえて告知の件などは話ませんでした。結局、お兄さんの近況などを聞いただけですが、それでも、家にこもっているよりも、誰かと交流すること(=友達づくり)の重要性を再認識したように思います。
◆アラフィフのおじさんB
上記のAさんとは別の方。まったく告知についてはふれず、普通にお話しただけです。おじさんにこれからの「人生」について聞いてみましたw そうすると。。。
「早く年金生活がしたい」「普通の生活がしたい」
ごく普通のお答えでしたww でも確かに「普通」でいいんですよね。ただ、自分のように普通じゃない状況に陥らないと、その言葉の持つ「本当の意味」には気づかないかも。。。なんて、ちょっと思ったりしました。
例えば、「日本が一番」と思っている方でも、一度、海外がどうなのか、実感としてわかっていないと、本当の「日本のよさ」って、気づかなかったりするものですよね。
◆年齢不詳のお兄さん(HIV感染者)
短いメールをやり取りしただけです。それでも、短い文面から、何か「ピリピリとした緊張感」のようなものを感じました。どうやら、「いきなりエイズ」だったようで、より大変な様子が少ない単語の間から伝わってきました。
このブログの存在をPRして、何かあればご意見いただきたいとお願いしました。上記のAさんの件とあわせて、自分が思っている以上に、慎重に行動すべきなのかなと強く印象に残りました。
◆若い(30代)のお兄さん(HIV感染者)
この方も、短いメールをやり取りしただけです。若いのに10年以上もHIVと付き合っているという「大先輩」です。このブログの存在をPRして、何かあればご意見いただきたいとお願いしました。
以前の日記でも少しふれましたが、「あまり気にしすぎない方がいいですよ!」という言葉は、強く心に響きました。若いゆえか、文章から「あっけらかん」としている様子も伝わってきました^^
◆アラフォーのお兄さん
普通にカラオケ♪しただけです。久しぶりにカラオケに行って、思う存分歌えて、いい気分転換になりました^^
ただ、とある歌手の「バラード曲」を歌った際に、ついつい歌の世界に入り込んでしまい、気づいたら涙をこぼしている自分に気づきましたw
今まで、どんな名曲を歌っても、そんなことは一度もなかったのに?! あまり歌わない曲だったせいか、カラオケ画面に表示される言葉を素直に目で追いながら歌っているうちに、ついつい今の自分の状況と重ねあわせて、感極まってしまったようですww
ふと思うと、今まで、歌詞の重みを理解しているようでいて、実感としては理解せずに歌っていたのかなと考えたりします。その言葉のもつ「本当の意味」を実感することって、「失くしたことではじめて気づく」ようなところがあるのかもしれませんね。
そんな感傷的な、今日この頃です。
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