8/8服薬スタート by ART

一般的には「ART」と言えば、芸術といった意味の英語ですが。。。

HIV関連用語で「ART」というのは「antiretroviral therapy(抗レトロウイルス療法)」を省略した用語になります。正確には「ART療法」という言い方は間違いのようですねw

このあたりのことをきちんと理解した上で、HIVの治療に取り組んでいくことが非常に重要になってくるので、北海道HIV/AIDS情報(北海道大学病院HIV感染症対策委員会)のサイトを参考に一部転記しておきたいと思います。

昔は、昨日ご紹介したようなHIV治療薬を1~2剤内服する治療が主流でしたが、すぐにウイルスが耐性を獲得してしまい薬が効かなくなってしまうことが問題でした。

そこで抗HIV薬を3~4剤同時に内服する「強力な抗ウイルス療法(Highly Active Anti-Retroviral Therapy:HAART)」が主流となっています。

最近では、必ず3~4剤併用する治療法が行われるため、HAARTを略して「ART」と言われるようになってきています。

1996年にHAARTが開発されてからは、HIV感染者やAIDS患者の予後(治療開始後の見通し)は飛躍的に改善してきています。

しかしながら、抗HIV薬はHIVを体内から完全に排除できる薬ではありません。よって抗HIV薬は、開始したら一生飲み続けていくことになります。

また、抗HIV薬を中途半端に内服してしまうと、薬が効かなくなってしまいます!

ウイルスが薬に対し耐性を獲得してしまうためです。ちなみに、内服10回のうち1~2回飲み忘れてしまうだけで2人に1人は治療に失敗してしまうのですw

ウイルスが耐性を獲得するということは、使える薬の選択肢が狭まるということです。すなわち中途半端な内服は、今後何十年とウイルスを抑えつけることができるTOOL(武器)を自ら捨てているのと同じことになります。

きちんと内服していくには「アドヒアランス*」が不可欠です。

*治療対象者(HIV感染者及びAIDS患者)が積極的に治療方針に参加し、自らの意思に従って治療を実行(内服)し、それを続けていく姿勢を表した用語です。

昔は、(AIDSになる)HIVというウイルスはすぐに変化してしまうので「薬が効かない(治らない)」といったことを耳にしたように思いますが。。。

その対処法として、1~2剤ではなく3剤以上を服用する多剤併用療法が導入されると、完全とは言えないまでも、ほとんどのHIV(ウイルス)を抑え込むことが可能となりました。

ただ、服薬するのをうっかり忘れるだけで、失敗の確率が上がってしまう「かなりデリケート」な治療法であることも事実なので、そうならないように毎日忘れずに服薬するという「ごく基本的なこと」を実行することがHIV感染者には求められます。

やはり、服薬に当たって、それなりの「覚悟」が必要ですね。

服薬の前に、ビタミン剤などの適当なもので「練習」してみることは、いざ服薬する際に非常に参考になると思うので、オススメです。

自分自身も、いざ服薬と言われると、抵抗感がありましたが。。。練習していたおかげで、意外とすんなり移行できたように思います。

ということで、昨日(8/8)から服薬をスタートさせました^^

予定(お医者さんの指示)より1日遅れですけど^^;

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