かゆみ対策

今回は、「大人の脂漏性皮膚炎」シリーズの第12回として、「かゆみ」についてです。

なお、これまでもご紹介してきた脂漏性皮膚炎 治療ガイド(スマホ版はコチラ)を参照させていただきました。

脂漏性皮膚炎は、脂漏性湿疹とも呼ばれる同じ皮膚病です。

かゆみを訴える人は多いのですが、中にはかゆみを感じない場合もあり、症状として限定できるものではありません。

それでも、頭皮からひどくフケが出ていつもかゆい、という症状の訴えで病院を受診してこの病名を言い渡される人が多いようです。

頭皮の皮脂が人により多様な要因から余分に分泌されるようになり、この皮脂を大好物とする常在菌のマラセチア真菌が増加して、皮膚に炎症を引き起こしてかゆみと言う症状になるのです。

顔は、髪の毛の生え際やおでこ部分、小鼻横などの鼻周辺部分、眉と眉の間などが赤みをもってかさついたり、大きなフケのような鱗屑(りんせつ)という症状を呈しますが、顔の方は頭皮に比べてかゆみは比較的少ないか、個人差があるようです。

頭皮や顔のほかに、脇の下や陰部などの、やはり皮脂腺が発達している部分には赤みやかさかさなどの脂漏性皮膚炎が出て、かゆみ症状が出る場合もあります。

食生活・ストレス・ホルモンバランスの崩れ・過労・睡眠不足などの多様な要因から余分な皮脂が分泌される事が、そもそもの原因となって引き起こされるのが脂漏性皮膚炎です。

脂漏性皮膚炎の治療は皮脂の余分な分泌のせいで増加した真菌に対しての抗真菌薬や、炎症を抑える事でかゆみを鎮めるためのステロイド外用剤、かゆみ止めに内服の抗ヒスタミン剤などが出される事が多いようです。

とはいえ薬だけでなく、かゆみを悪化させる糖分や刺激物を控える事などの自分の食生活にも気を配る事でも、脂漏性皮膚炎のかゆみという症状に対処可能です。

抵抗力(免疫力)が低下することで、さまざまなバランスが崩れて、皮膚のトラブルも起きやすい。。。

ということは、これまで整理してきた通りですが、あわせて「かゆみ」を伴うことも多いようです。

もちろん皮膚科を受診することも重要ですが、かゆさをひどくさせないためには、食事内容やストレスを感じないようにする日常生活の工夫や努力も必要になるんでしょうね。

かゆさを感じている人はもちろん、かゆさを感じていない人も、ある程度の知識と心構えが必要なのかもしれません。

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