今回は、「大人の脂漏性皮膚炎」シリーズの第4回として、「ビオチン(ビタミンH)」についてです。
なお、これまでもご紹介してきた脂漏性皮膚炎 治療ガイド(スマホ版はコチラ)を参照させていただきました。
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脂漏性皮膚炎に罹っている人に必要なビタミンとして、ビタミンB2やビタミンB6がありますが「ビオチン」も有益なビタミンとして紹介されるようになっています。
ビオチンとは水溶性のビタミンの一種で、ビタミンHとも呼ばれます。
ビオチンは、牛・豚・鶏のレバー、いわし、たまねぎ、ピーナッツ、大豆などの食品に多く含まれています。
アレルギー症状を引き起こす元凶のヒスタミンの増加を抑える働きがあるため、アトピー性皮膚炎や脂漏性皮膚炎などの皮膚症状を起こしやすい人にサプリメントとして飲まれる事が多いビタミンでもあります。
そのような事から脂漏性皮膚炎やその他の皮膚炎の「肌ビタミン」とも言われていますが、髪の毛の健康にも関わって白髪の改善にも良いとされています。
脂漏性皮膚炎にも良いとされているビオチンですが、脱毛・フケ・白髪・湿疹などの症状や、プラスして疲労感・憂鬱感・脱力感などになりやすいような人も、ビオチンの不足を疑ったほうがいいかもしれないですね。
ビオチンの欠乏症状としては他に、貧血・不眠などもあります。
ビオチンの体内での働きは、例えばアレルギー物質が人の身体に入り込んで皮膚に炎症を起こすのは、アレルゲンの侵入でヒスタミンという物質が放出されるからですが、ビオチンにはヒスタミンを排泄してしまう作用を持っているため、アトピー性皮膚炎にこのビオチンが改善策となると考えられています。
脂漏性皮膚炎にもビオチンが効くとされているのは、ビオチン(ビタミンH)は炎症抑制の効果や、腸内環境を正しく整え体内から肌を健康な状況に戻す効果があるからです。
なおビオチンは皮膚科で処方してもらえる事もあります。
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脂漏性皮膚炎の対策として、ビタミンB2やビタミンB6も重要のようですが。。。
これって、口内炎なども同様なんですよね。
口内炎対策として「○ョコラBB」などが有名ですが、念のため成分を調べてみたけど、ビオチンなるものは含まれていないようでした。
近所にある薬局で、何かいいビタミン剤がないか探してみると、各社から「総合ビタミン剤(ビタミンBミックス)」のような健康サプリメントが販売されていて、その中にはビオチンも含まれているようです。
自分は、早速一番安いサプリメントを購入して、気が向いたときに1錠だけ(1日の目安は2錠だけど)飲むようにしています。
こういったビタミン剤とかって、あまり飲み過ぎるのも体に良くないと思うし、「気持ちの問題」も大きいと思うんですよね。
そういえば、先日、拠点病院の看護師さんに、何か飲み食いしちゃいけないものはあるのか質問したら。。。
「HIVの薬の服用が始まれば、薬剤師と相談する必要があるけど、それまでは特に飲み食いしちゃいけないものはないです。」
とのことでした。
HIVの治療が進むと、(場合によって)飲食に制限があることも、悲しい事実の一つです。。。
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