HIVのイメージとして。。。
「感染する=うつる」病
ということは最も重要な要素かもしれませんね。
仮に、あなたのすぐ目の前に、HIV感染者がいて、その人から握手を求められたら、何も考えず「握手」できますか?
握手できたとしても、念のため、後で手を(できれば薬用せっけんや消毒液で)洗っておこうと考える方は、少なくないのではないでしょうか?
身近に、HIV感染者がいない方も多いと思うので、「風邪をひいてゴホゴホ咳をしている人」に置き換えた方が、分かりやすいかもしれませんね。
HIVは感染する病ということは分かってるけど、どの程度なのかまで理解している人は、そう多くないと思います。
そこで、身近な病気や関連知識を、HIVに当てはめて想像して、それが正しい知識かどうかは分からないけど、気をつけるようにしているという人が、ほとんどかもしれません。
実際、HIV感染前の自分の認識は、その程度だったと思います。
実は、とあるSNSで知り合って、2~3回、お茶をした(顔と名前がなんとか一致する)程度だったイケメンで可愛らしい性格のお兄さんが、HIVに感染していることがわかったとネットで告白された時に、自分の頭の中をよぎったのは。。。
あまり深いつきあいじゃ無くてよかった(安堵)。
というものでした。
今思えば、大変失礼だなと思うけど、今の(HIV感染者としての)自分に対する周囲の思いも、そんなもんなんだろうなと考えています。
さらに、頭の中では大丈夫と思いつつ、握手したり、同じ鍋をつついたり、トイレの便座が気になったり。。。
HIV感染者がふれた何かを触りたくないし、触ったとしても、できるだけすみやかに消毒などをしたいと思っているというのが、実際のところでは無いでしょうか?
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少しネガティブなイメージを最初にまとめてみましたが。。。
仮に、HIVの感染力が非常に強いもので、咳をしたり、その人がふれたところを触っただけで感染するのであれば。。。
ほとんどの人がHIVに感染しているでしょうね。ちょうど風邪やインフルエンザに罹る人が身近にいるように。
私自身も、ちょっと意外だったのは、HIVはちょっとでも体内に入ってきたら、すぐに感染するものなのかと思っていたけど、感染するためには、ある程度まとまったHIVの量が必要になるんだそうです。
そのため、実際には、涙、汗、尿、唾液からもHIVが検出されているけれど。。。
感染するのに十分な濃さのHIVが含まれているのは血液、精液、膣分泌液、母乳だけで。。。
さらに、感染が起こるためにはHIVが(傷口などから)皮膚の中にまで侵入するか、粘膜との直接的な接触がなければならないということのようです。
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「偏見と排斥の多くは、未知のものに対する恐怖に根ざしているのだと思います。」
どなたかが語られた言葉のようですが。。。
HIVという、得体の知れない未知の病に対して、必要以上に警戒するのは、致し方ないところかもしれません。
ただ、HIVに対する正しい知識が無いままに、思い込みで判断されることは、HIV感染者として「誠に心外」です。
そもそも教育現場で、性病やHIVについて教えていないことも問題なのかもしれないけど。。。
これだけ情報があふれている時代に生きているのですから、自分の意思で、HIVについて知ろうとする気持ちも重要だと、あえて苦言を呈しておきたいと思います。
もちろんこれはHIVに限った話ではないですよね。
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