時の流れに~とあるHIV感染者の死に思うこと~

先日、私の知っている数少ないHIV感染者の一人が亡くなりました。

正確には、「亡くなったそうです」という表現の方が正しいのかもしれません。

彼とは、この春に初めて参加したHIV感染者の交流会で知り合ったのですが、まだ数回しか会っていなかったし、それほど頻繁にやり取りしていたわけでもないので、彼の人となりについてここでまとめるのはやめておこうと思います。

ただ、普段、生活している中で「死」というものについて、そう考えることもなかったので、彼の死が、私に問いかけてきたことは、そんなに小さなことではありません。

彼の死を知らされた時に、まず思ったのは。。。

「人が一人死んでも、時はいつものように流れているんだな」

ということでした。

よく、芸能人の方が亡くなっても、その人がうつっている映像の中では、生き生きとしているので、

「死んだことが信じられない」

という言葉を、ふと口に出していることがありますが、ちょうどそのような感覚でした。

自分の記憶の中では、彼が死ぬなんてことは、まったく想像すらできなかったので。。。

少し前に、彼と連絡が取れないと聞かされた時に、思ったのは。。。

「何か思うことがあって、どこかに行ったのかな」

という軽い程度だったのですが、実際には、その時には亡くなっていたんだそうです。

よく、テレビのニュースなどで、高齢者の孤独死の問題が言われたりしますが、「突然死」の問題は他人事ではないなと、思い知らされました。

たぶん、私を含めて、ほとんどの人が、自分の死についてそう深く考えていないと思います。

会社に勤めている方であれば、何の連絡も無く会社に来なくなれば、何かあったのかなと訪ねてくれるかもしれないけど。。。

そうでない人の場合、どうすればいいのか、周囲の方と一度考えておく必要がありそうです。

例えば、常に(毎日とは言わないけど)家族や友人と、電話やメールのやり取りをするようにしておくとか、定期的に趣味の活動に参加するとか。。。

このことは、何も高齢者や病気の人に限った話ではありません。

もちろん場合によっては、誰にも何も言うこともなく、どこかに消えてしまいたいと思うことがあるかもしれないし、そんな時に、心配していると。。。

「心配して損した」

と、後で思うこともあるかもしれません。

でも、心配しなくて後悔するよりも、笑って(場合によっては怒って)済んだ方がずっとマシです。

そんなことを、ふと思ったりしました。

私の知っているHIV感染者は、みんなとても元気です。

中には正直、もうちょっと病人らしくした方がいいんじゃないかと思うこともあったりします。

でも、HIV感染者にとって、「前向きに過ごす」ことは、実は、治療の一環だったりします。

いつも前向きに明るい気持ちでいることが、健康の秘訣なんですよね☆

このことは、高齢者やHIV感染者に限らず、すべての人に共通だと思います。

ただ、そこに「死の可能性」を少しだけ感じてあげることも重要なんじゃないかなと、今回の件で思ったりしました。

実は、亡くなった彼は、知り合いの中では唯一、私の開設しているSNSにも参加してくれていました。

心よりご冥福をお祈りするとともに、この記事で何かを感じて頂ければ幸いです。

ohana

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