日和見感染症の早期発見~HIV感染者が注意すべきこと~

一昨日からの3回総括シリーズの最終回は。。。

「(自分も含めて)HIV感染者*が気をつけなければならないこと=日和見感染症」についてまとめてみようと思います。

*HIV感染しているのに、それと気づいていない方(≒1年以上HIV検査していない方)も、同様に注意すべきポイントとなります。「いきなりエイズ」となる前に。。。

先日、拠点病院でのお医者さんとの会話。。。

「もし何か気になることがあったらいつでも連絡してくださいね。」

と言われて、

「はい。」

と、即答したものの、どういった点を特に注意しないといけないのか、正直、よく分からなかったりします^^;

簡単に言えば、HIVの治療は、HIV(ウイルス)を完治させることではなく(いつかはそうなればいいけど)。。。

「エイズAIDSの発症を遅らせる」

ことになります。先日のエイズ発症前の症状~いきなりAIDSになる前に~でふれたように、エイズAIDS発症と診断される23の疾患*の中には、CD4(リンパ球数)が多くてもかかりやすい「比較的軽いもの=日和見疾患」もあれば、CD4が少なくなるとかかる「比較的重いもの=末期的疾患」もあります。

*23の疾患については、九州医療センターのサイト「エイズとはどんな病気でどんな経過をたどるんですか?」を参照してください。

免疫力を測る目安の一つであるCD4リンパ球の数と病気の関係については、九州医療センターのサイト「免疫力が低下するとどんな病気にかかるのですか?」が分かりやすいと思います。

比較的軽度のエイズ疾患(=日和見疾患)を代表的するものとして、(口腔・食道)カンジダ症、ニューモシスチス(旧カリニ)肺炎、カポジ肉腫の3つ、さらに結核と帯状疱疹を加えた5つの病気が特に注意すべき代表的な「日和見感染症」と言えそうですね。

上記サイトでも、

「CD4リンパ球が200個を下回るころから、いろいろな日和見感染症が起こってきやすくなりますので日和見感染症の予防治療を行います。」

と、まとめられているように、「CD4リンパ球が200個」というのが、軽度と重度の疾患を区分するラインとも言えそうです。

外国(アメリカなど)では、200個未満になると「エイズ患者」と診断される国もあるそうです。

自分も含めて、HIV感染が分かったばかりの人にとって気になる「投薬が始まるタイミング」ですが、「200」と書かれているサイトもあれば、最近は「350」だというサイトもあって、正直よく分かりませんw

先日、拠点病院の看護師さんに聞いてみたのですが、HIV感染しているのであれば、すぐにでも投薬をした方がいいそうなのですが、副作用などによる体への負担や経済的な問題(=社会福祉制度の基準)から、「500」という目安を言われていました。

この辺の判断基準は、お医者さんにもよると思うし、個々の状況によって「個人差」が大きいところなのかもしれませんね。

それでは、具体的にどういう症状に注意しなくちゃいけないんでしょうか?

この辺については、九州医療センターのサイト「日和見感染症の早期発見と予防について」で詳細にまとめられています。

あえて、上記サイトから一部を転記してみたいと思います。

■症状が続くようならすぐに連絡すべきもの

38度以上の発熱、咳やたんが1週間以上続く、息切れ、下痢が1週間以上続く、激しい頭痛、眼が見えにくい、めまい、吐き気、嘔吐、皮膚の湿疹・痛み・かゆみ、便の色が黒い、持続する性器出血、しびれ、体に力が入らない

■症状があったら翌日でもいいので連絡すべきもの

痛みを伴う口内炎、舌や口の中が白い、食べ物が飲み込みにくい、陰部のかゆみ、リンパ節(首、わきの下、足のつけ根)の腫れ、体がだるい

■診察時に伝えるべきもの

便秘が続く、乳房の腫れ

これらの症状に加えて、自分で気になっていることを、次の診察時もしくは電話で早めに相談した方が良さそうですね。

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