「病気」としてのHIVとAIDSのイメージ~2014年の総括その1~

今日で、ブログ開設(=HIV感染を知った日)からちょうど8ヶ月、服薬開始から約4ヶ月、ついでに転職決定から約3ヶ月が経ちました。

この間の自分自身の気持ちや知識の変遷は、ブログでまとめてきた通りです。

今回から、概ね5回ぐらいを目処に、今年(2014年)の総括をしてみたいと思います。

まだ2014年の残りは二週間ちょっとあるけど、ギリギリになるとバタバタして総括しきれないことも考えられるので、若干早めですけどw

今回は、「HIVとAIDSのイメージ」についてです。

本ブログでも、同様のテーマで、例えば「HIVとAIDS」「エイズのイメージ」等でまとめてきていますが。。。

もう少し、分かりやすく総括しておきたいと思います。

大きく3つのテーマ「病気」「感染」「感染者」でまとめてみます^^

◆「病気」としてのHIVとAIDSのイメージ

まず一般的に、HIV*とAIDS**を混同して考えがちなので、話がややこしくなってしまいます^^;

当初、大々的に「エイズという病気」として報道されたことも、ゴチャゴチャになっている一因かもしれませんね。

また、1981年にアメリカでエイズ患者(男性同性愛者=ゲイ)が最初に発見されたというセンセーショナルなニュースが全世界に配信され、その後しばらく、エイズというのは同性愛者(や麻薬常習者)に特有の病気であるかのような報道が続いたため、社会的な偏見が増幅された一面もあると思います。

当時は、アフリカでのエイズの現状として、野戦病院のようなところで、やせ細って死んでいく様子を生々しく報道したことも、いまだにエイズのイメージとして鮮烈に残っています。

具体的な病名として、「カリニ肺炎(現在はニューモシスチス肺炎)」や「カポジ肉腫」といった単語が飛び交い、あまり興味が無かった自分でさえ、覚えていたりするほどショッキングな報道が過熱していましたよね。

若い方だと、当時の記憶が全く無いかもしれないけど。。。ちょうど先日ギャーギャー騒がれていた「エボラ出血熱」の騒動に似ていると思えば、想像できるかもしれません。

一般的な人や感染前の自分の「病気」としてのHIVとAIDSのイメージは。。。

HIVに感染すると、数年後にAIDSという病気になって、カリニ肺炎(現在はニューモシスチス肺炎)やカポジ肉腫といった特有の症状の中で、やせ細って死んでいく「不治の病」

といった感じではないでしょうか?

全体的には、「当たらずと雖(いえど)も遠からず」といった感じでしょうか。

ただ、正確ではないですよね。

「数年後」というのは、人によって異なるので、意外とすぐに発症してしまう人もいれば、10年以上発症しない人もいるようです。

またHIV感染者は、治療の中で「CD4」の数字を知らされるのですが、この数字が200を切るかどうかに注目されがち(アメリカでは200未満は「エイズ」と認定されます。)だけど、必ずしも数字通りに症状が出るわけでもなく、数字が高くても発症する場合があることは認識しておく必要がありそうです。

HIV特有の症状というのは、一部には確かにHIV特有の症状もあるけど、多くの症状は、実は一般の人(HIV感染者でない人)でも場合によっては罹る可能性がある病状だったりします。

それは、(HIVではない)何かの病気で免疫が極端に下がっている人や、お年寄りなどです。

だから、HIVに感染すると、見た目にはさほど変化が無い(強いて言えば皮膚の状態が良くないことが多いことぐらい)のに、中身は徐々に免疫力が落ちてしまう。。。

免疫力と言ってもピンと来ないかもしれないけど。。。

あえて分かりやすく例えると。。。

「HIVに感染すると、見た目はそのままで、身体の状態がお年寄り」

になってしまうとも言えるのかも。

どこか、名探偵コナンの。。。

「たった一つの真実見抜く、見た目は子ども、頭脳は大人、その名は名探偵コナン!」

という「決めぜりふ(台詞)」にも似てますね!

ちょっと強引すぎでしょうか(笑)

やせ細るのは、大病になると、通常やせ細ってしまうから。。。AIDS特有とも言えないでしょうね(一部特有の症状はあるけど)。

不治の病というのは、残念ながら、現状では認めざるをえない事実ですね。

ただ、服薬し続けることで、発症を遅らせることができるので、ほぼ慢性疾患と同様と言えると思います。

こうしてまとめてみると。。。HIVやAIDSの「立ち位置」って、なかなか難しいですよねw

病気になっても恐れることは無いのは事実だけど、かといって感染してもいい病気とは言い難いのも事実。。。

でも、誰も好きこのんで。。。「早くお年寄りになりたくない」ですよね?

やはり感染しない方がいい病気であることは、間違いなく真実です。

※一気に、イメージをまとめる予定でしたが、長くなりすぎたので、続きは次回以降まとめることとします。

*HIVとは:ヒト免疫不全ウイルス(Human Immunodeficiency Virus)。人の免疫細胞に感染してこれを破壊し、最終的にAIDSを発症させるウイルス。

**AIDSとは:後天性免疫不全症候群(Acquired Immune Deficiency Syndrome)。HIVが免疫細胞に感染し、免疫細胞を破壊して後天的に免疫不全を起こす免疫不全症のこと。

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